10/17(金) 山上 渡 × 金 理有 × モデレーター山越紀子
10/30(木)
小林博人 × 豊久将三 × モデレーター竹沢えり子
小林 博人、豊久 将三、竹沢 えり子による特別トークを開催いたします。
銀座の「夜」の景観
— 銀座デザイン協議会における広告議論から —
日本を代表する繁華街・銀座。昼、夜、そして休日、皆さんがこの街を歩く時、どんな印象を抱くでしょうか?
この街の景観に、にぎわいと風格が保たれている背景には、街の人達のたゆみない努力があります。銀座に新しく建物を建てたり、広告を出す場合、地元組織による「銀座デザイン協議会」の合意を得なければならないのです。合意の判断基準は「銀座らしいかどうか」。
銀座デザイン協議会ではこれまで、1000件以上にのぼる案件を協議してきました。
技術の進化にともない、次々と新しい広告表現が提案されてくるなか、銀座らしい夜の景観とはどういうものなのか、銀座デザイン協議会アドバイザーとしてこれまですべての案件に目を通して来た小林博人氏が、日本を代表する照明デザイナーとして、光による美しい景観づくりに寄与してきた豊久将三氏と語り合います。
小林 博人(こばやし ひろと)
建 築家・慶應義塾大学大学院教授 1961年東京生まれ。 京都大学、ハーバード大学大学院デザインスクール(GSD)で、建築設計・都市デザインを学び、その後日建設計東京、ノーマン・フォスター事務所で設計の 実務を行う。GSDでは、フルブライト奨学金を得て1999年に研究員。2000−2003年特別研究員。2003年日本における伝統的なコミュニティで ある「町」に関する研究で同校からデザイン学博士号を取得。同年から東京をベースとする設計事務所、小林・槇デザインワークショップ(KMDW)を槇直美 と共同主宰。またアメリカの設計事務所スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)の日本代表をつとめる。日本国内に限らず、中国、パラオ、 ペルー、インドネシア、ミャンマー、フィリピンなど国外での設計にも従事。2010年、2011年MITにて客員准教授として建築スタジオを共同指導。慶 應・MITで新しいサステイナブルコミュニティ再生の手法を研究。2012年カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員。建築の社会的貢献について研 究。現在合板を用いた「ベニアハウス」建築の開発中。
豊久 将三(とよひさ しょうぞう)
Lighting Architect 最新のテクノロジーを使った光の表現を主に行う。 ニューヨーク近代美術館での「CONTEMPORARY JAPANESE TEXTILES」展における光ファイバーを使用した照明で世界的な評価を得る。現在までに、東京国立博物館・法隆寺宝物館をはじめ、セントルイス美術 館、モントリオール現代美術館、森美術館、ポーラ美術館、サントリー美術館、原美術館、根津美術館、三菱一号館美術館などの展示照明とともに、ニューヨー クを中心に個人コレクターの自邸の照明も数多く手がける。他に国立国会図書館 関西館などの大型施設照明、POLA銀座、OAK表参道、Dior表参道、Gucci銀座、BVLGARI銀座などのファサード照明や店舗照明など、幅広 い活動を行っている。
モデレーター
竹沢 えり子(たけざわ えりこ)
銀 座街づくり会議・銀座デザイン協議会事務局長 東京生まれ。 慶應義塾大学文学部卒業。2011年、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。博士論文にて日本都市計画学会論文奨励賞を受賞。 著書『銀座にはなぜ超高層ビルがないのか』(平凡社新書)、共著に『銀座 街の物語』(河出書房新社)、などがある。